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夏祭りの屋台に並ぶベビーカステラとたこ焼き、計算機
COLUMN

屋台は本当に儲かるのか?貢献利益で検証してみた

公開 2026.08.07 更新 2026.08.07 読了目安 約5分 執筆 前田歩乃果

早稲田大学では7月30日から、待ちに待った夏休みがスタートしました。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。私は葛飾納涼花火大会に行ってきました!🎆

河川敷が露店禁止だったこともあり、お店の数自体は少なかったのですが、その分どこのお店も大繁盛でした。

ただ、JPSIで投資をある程度学んだ今、私はちょっとした疑問を持ちました。

屋台って、本当に儲かっているの……?

実は私は1年生のときの早稲田祭で、わらび餅ドリンクを出店したことがあります。売上はブース1位だったのですが、オリジナルレシピだったこともあり、利益が出るどころか赤字でした🥲

そこで今回は、夏祭りの屋台ではどれくらいの利益が出るのか、私が食べたベビーカステラとたこ焼きを例に計算してみます。

貢献利益とは?

貢献利益とは、売上高から変動費を差し引いた利益のことです。商品を1つ追加で販売したときに、固定費の回収と最終利益にどれだけ貢献するかを見る指標で、次の式で計算できます。

FORMULA

貢献利益 = 売上高 − 変動費
屋台単体の利益 = 貢献利益 − 直接固定費

今回は屋台のコストを、次の2つに分けます。

  • 直接固定費:販売量にかかわらずかかる費用。焼き器や鉄板などの器具代、出店場所代、テントや看板代など。
  • 変動費:販売量に応じて増減する費用。材料費に加え、今回は簡便的に人件費とガス・電気代も含めます。

ベビーカステラ

まずはベビーカステラ。1袋500円で、甘い香りにつられて行列が絶えない人気ぶりでした。1日の販売数を400袋と仮定して計算してみます。

項目計算金額
売上高500円 × 400袋200,000円
材料費100円 × 400袋40,000円
人件費3人 × 8時間 × 1,200円28,800円
光熱費ガス代など3,200円
変動費合計材料費+人件費+光熱費72,000円
直接固定費場所代20,000円+器具代10,000円30,000円
RESULT

貢献利益:128,000円(貢献利益率64%)
直接固定費控除後の利益:98,000円

行列ができるほど売れていれば、固定費を回収して十分な利益を残せそうです。

たこ焼き

続いてたこ焼き。1舟8個入り700円で、こちらも大行列。1日の販売数を300舟と仮定します。

項目計算金額
売上高700円 × 300舟210,000円
材料費150円 × 300舟45,000円
人件費3人 × 8時間 × 1,200円28,800円
光熱費ガス代など5,200円
変動費合計材料費+人件費+光熱費79,000円
直接固定費場所代20,000円+器具代15,000円35,000円
RESULT

貢献利益:131,000円(貢献利益率約62%)
直接固定費控除後の利益:96,000円

物価高騰でタコの価格が上がっているため、材料費はベビーカステラより重く、貢献利益率では一歩及ばない結果になりました。一方で販売単価が高いため、貢献利益の金額そのものはベビーカステラを3,000円上回っています。

まとめ

比べてみると、ベビーカステラは貢献利益率が高く、直接固定費を差し引いたあとの利益もわずかに上回りました。たこ焼きは材料費の影響を受けやすいものの、1舟あたりの単価が高く、集客力は抜群です。

どちらも行列ができるほど売れていた今回の花火大会では、しっかり固定費を回収して利益を出せていそうです。

今回のような計算は、11月に行われる早稲田祭の出店でもそのまま使えるはずです。サークルなどで出店する予定の大学生も、参考にしてくれたらうれしいです。

それでは皆さん、良い夏休みをお過ごしください!🍉🌴

SUMMARYこの記事のまとめ

  1. ベビーカステラの貢献利益は128,000円、貢献利益率は64%。
  2. たこ焼きの貢献利益は131,000円、貢献利益率は約62%。
  3. 直接固定費控除後では、ベビーカステラ98,000円、たこ焼き96,000円という試算になった。
NOTE

本記事の販売数と費用は、すべて筆者の想定です。実際の原価、人員配置、場所代、販売数などによって結果は変わります。

WRITTEN BY
前田歩乃果
全日本学生投資連盟 企画部

早稲田大学商学部会計トラックに所属。大学で学ぶ会計の知識も交えながら、投資を始めたばかりの人にもわかりやすい記事を届けます。卒業論文のテーマは「管理会計×日本酒」。

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