屋台は本当に儲かるのか?貢献利益で検証してみた
早稲田大学では7月30日から、待ちに待った夏休みがスタートしました。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。私は葛飾納涼花火大会に行ってきました!🎆
河川敷が露店禁止だったこともあり、お店の数自体は少なかったのですが、その分どこのお店も大繁盛でした。
ただ、JPSIで投資をある程度学んだ今、私はちょっとした疑問を持ちました。
屋台って、本当に儲かっているの……?
実は私は1年生のときの早稲田祭で、わらび餅ドリンクを出店したことがあります。売上はブース1位だったのですが、オリジナルレシピだったこともあり、利益が出るどころか赤字でした🥲
そこで今回は、夏祭りの屋台ではどれくらいの利益が出るのか、私が食べたベビーカステラとたこ焼きを例に計算してみます。
貢献利益とは?
貢献利益とは、売上高から変動費を差し引いた利益のことです。商品を1つ追加で販売したときに、固定費の回収と最終利益にどれだけ貢献するかを見る指標で、次の式で計算できます。
貢献利益 = 売上高 − 変動費
屋台単体の利益 = 貢献利益 − 直接固定費
今回は屋台のコストを、次の2つに分けます。
- 直接固定費:販売量にかかわらずかかる費用。焼き器や鉄板などの器具代、出店場所代、テントや看板代など。
- 変動費:販売量に応じて増減する費用。材料費に加え、今回は簡便的に人件費とガス・電気代も含めます。
ベビーカステラ
まずはベビーカステラ。1袋500円で、甘い香りにつられて行列が絶えない人気ぶりでした。1日の販売数を400袋と仮定して計算してみます。
| 項目 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|
| 売上高 | 500円 × 400袋 | 200,000円 |
| 材料費 | 100円 × 400袋 | 40,000円 |
| 人件費 | 3人 × 8時間 × 1,200円 | 28,800円 |
| 光熱費 | ガス代など | 3,200円 |
| 変動費合計 | 材料費+人件費+光熱費 | 72,000円 |
| 直接固定費 | 場所代20,000円+器具代10,000円 | 30,000円 |
貢献利益:128,000円(貢献利益率64%)
直接固定費控除後の利益:98,000円
行列ができるほど売れていれば、固定費を回収して十分な利益を残せそうです。
たこ焼き
続いてたこ焼き。1舟8個入り700円で、こちらも大行列。1日の販売数を300舟と仮定します。
| 項目 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|
| 売上高 | 700円 × 300舟 | 210,000円 |
| 材料費 | 150円 × 300舟 | 45,000円 |
| 人件費 | 3人 × 8時間 × 1,200円 | 28,800円 |
| 光熱費 | ガス代など | 5,200円 |
| 変動費合計 | 材料費+人件費+光熱費 | 79,000円 |
| 直接固定費 | 場所代20,000円+器具代15,000円 | 35,000円 |
貢献利益:131,000円(貢献利益率約62%)
直接固定費控除後の利益:96,000円
物価高騰でタコの価格が上がっているため、材料費はベビーカステラより重く、貢献利益率では一歩及ばない結果になりました。一方で販売単価が高いため、貢献利益の金額そのものはベビーカステラを3,000円上回っています。
まとめ
比べてみると、ベビーカステラは貢献利益率が高く、直接固定費を差し引いたあとの利益もわずかに上回りました。たこ焼きは材料費の影響を受けやすいものの、1舟あたりの単価が高く、集客力は抜群です。
どちらも行列ができるほど売れていた今回の花火大会では、しっかり固定費を回収して利益を出せていそうです。
今回のような計算は、11月に行われる早稲田祭の出店でもそのまま使えるはずです。サークルなどで出店する予定の大学生も、参考にしてくれたらうれしいです。
それでは皆さん、良い夏休みをお過ごしください!🍉🌴
SUMMARYこの記事のまとめ
- ベビーカステラの貢献利益は128,000円、貢献利益率は64%。
- たこ焼きの貢献利益は131,000円、貢献利益率は約62%。
- 直接固定費控除後では、ベビーカステラ98,000円、たこ焼き96,000円という試算になった。
本記事の販売数と費用は、すべて筆者の想定です。実際の原価、人員配置、場所代、販売数などによって結果は変わります。