投資YouTuberに「いきなり投資するな」と言われた話|ロジャーパパ講義レポート
今回はなんと、投資家ガチ勢界隈では有名な投資YouTuberのロジャーパパさんに講義をしてもらいました。テーマは「幸せな人生を実現する方法」。
先に結論を言うと、米国株で資産2億円、YouTube登録者15万人の人の結論は「いきなり投資するな」でした。学生投資連盟に来て言うことか?と一瞬思いましたが、90分聞いたら完全に納得したので順番に書きます。
全員が平等に持ってるのは時間だけ
最初に出てきたのが、人生の資本は3つあるという話です。
- 人的資本(スキル・経験)
- 社会資本(キャリア・信用・仲間)
- 金融資本(現金・株・資産)
で、全員が平等に持ってる元手は時間だけ。これを①→②→③の順番で変換していけ、という話でした。
元手は「時間」。① → ② → ③ の順に育てる。
| 資本 | 積み重ねるもの | 具体的な行動 |
|---|---|---|
| ① 人的資本 | スキル・経験・知識 | 学ぶ、試す、経験する |
| ② 社会資本 | キャリア・信用・仲間 | 人と出会い、信用を積む |
| ③ 金融資本 | 現金・株・資産 | 暮らしの備えをつくる |
経験と信用は、その後も育て続ける。
ロジャーパパさんの講義資料をもとに編集部作成
「いきなり金融資産を目指すな」「金融資産は②ができた後でOK」「30代以降も①と②を作り続けろ」。スライドの文字がだんだん強くなっていくのが印象的でした。
①人的資本:図書館に4カ月住んでた人
ロジャーパパさんは24歳で渡米して、フロリダ大学の大学院でジャーナリズムの修士を3年かけて取っています。1科目につき4時間試験と20ページの論文と発表がそれぞれ2回。24時間開いてる図書館に「4カ月住み込み状態」だったそうです。
その後のハリウッドのインターンがすごくて、100社応募して面接に呼ばれたのが1社。採用されてからやったことは「全員に自分から挨拶」「常に小走り」「コピーと配膳を全力で完璧に」。
雑用を全力でやり続けた先に、なんとパパさんは2008年にエミー賞にノミネートされたそうです。まさに人的資本がここで築かれ、評価されたんですね。
根性や粘り強さが実際に評価されるアメリカも、アメリカですごいです。
②社会資本:アメリカ企業の実態、全部YES
Amazonを含む米国企業3社で20年働いた話。僕らが聞きたそうなことを先回りして、4つ並べてくださいました。
- 結果を出せないと簡単にクビになる?
- 英語が完璧でなくても管理職になれる?
- 仕事ができない上司や同僚はいない?
- 日本人でも平等に評価される?
答えは「基本的に全てYES」。あと、講義で紹介されたOECDの2025年のデータでは、物価差を考慮しても米国の平均年収は日本の約1.73倍だそうです。この数字はちょっと刺さりましたねぇ。
それでも僕はアメリカが怖いですが笑笑
③金融資本:学生は100円から
ここでようやく投資の話。順番はNISA→iDeCo→特定口座で、10〜20代は「超少額積立」。学生向けにはeMAXIS Slimの米国株式(S&P500)か全世界株式を100円から積み立てる、というところまで具体的に落としてくれました。
つまり、投資そのものをやめろという話ではなく、まずは自分の経験や信用を育てることを優先しよう、ということです。
ただ、ロジャーパパさんの位置づけは「③は不幸を避けるために必須」。幸せになるためじゃなくて、不幸にならないため。この言い方がいちばん腑に落ちました。
やりたいことがない人へ
たぶん参加者全員が気になっていた「やりたいことをどう見つけるか」という話。答えは「なんとなく好きを大切に育てる」でした。なんとなく、というのは自分だけの価値観だから、と。
実際、本人の20代は「アメリカに憧れて留学したかった」→「お金がなかったので新卒でまず就職した」→「環境を変えまくった、たくさん失敗した」→「多くの人に出会った、たくさん迷った」→「自分の常識が変わった、気持ちの変化に従った」。
スライド5枚分の振り返りが、そのまま迷ってる人へのメッセージになっていました。
HARMの法則:誰のどの悩みに刺さるのか
HARMの法則の話もありました。人の悩みをHealth(健康)、Ambition(夢・キャリア)、Relation(人間関係)、Money(お金)の4つで捉える考え方です。
読者の悩みを、4つの視点で考える。
| 視点 | テーマ | 悩みの例 |
|---|---|---|
| H · Health | 健康 | 体調、美容、心身のケア |
| A · Ambition | 夢・キャリア | 進路、就職、将来の目標 |
| R · Relation | 人間関係 | 家族、友人、恋愛 |
| M · Money | お金 | 収入、貯蓄、資産形成 |
この記事は、誰のどの悩みに応える?
講義で紹介された考え方をもとに編集部作成
まさにメディア部としては「この記事は誰のどの悩みに刺さるのか」を考える枠組みになります。
というか、ロジャーパパさん自体がすごくメディアに詳しい方だったので、この講義の前に行われたメディア部のインタビューも死ぬほど勉強になりました。
質疑
後半は参加者一人ひとりが自分の状況を話して、パパさんが個別に答えてくださいました。特にJPSIは論理思考型が多いので、「とりあえず動いてみる」というパパさんのやり方に対して大きな刺激を受けたようですね。
まとめ
最後に、ウォーレン・バフェットの言葉として紹介されたのが、「20兆円ある90歳より、90円しか持たない20歳のほうがずっと価値がある」。僕らはいま90円側です。
ロジャーパパさんの「動いた先に、やりたいことが見えてくる」という人生へのアドバイスは、机上の空論を練り込みがちな我々にとても刺さりました。
パパさん、改めましてありがとうございました!