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COLUMN#024

新NISAで学生が最初に決めるべき3つのこと——口座開設の前に読む話

公開 2026.06.25 更新 2026.07.02 読了目安 約7分 執筆 JPSI編集部
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PHOTO: JPSI MEDIA 編集部

「新NISA、始めた方がいいらしい」——そう聞いて証券会社の口座開設ページを開く前に、10分だけこの記事に付き合ってください。制度の細かい説明はあとでいい。先に決めるべきは、自分の「使える金額」「時間軸」「目的」の3つです。この順番を間違えると、せっかくの非課税枠が「なんとなく買って、なんとなく不安になる箱」になります。

1. 「使える金額」を先に決める——生活防衛資金との線引き

最初に決めるのは銘柄ではなく金額です。学生の場合、アルバイト収入は月によって変動し、教科書代や合宿費など突発的な支出も多い。だからこそ、投資に回すお金と生活のお金の間に、明確な線を引く必要があります。

目安として、編集部では次の2段階で考えることを勧めています。

  • 生活防衛資金:生活費の2〜3ヶ月分は普通預金に残す。ここには手を付けない。
  • 投資可能額:それを超えた部分のうち、「今後3年は使う予定のないお金」だけを投資に回す。
POINT

「月いくら積み立てられるか」ではなく「いくらまでなら失っても生活が壊れないか」から逆算するのが、学生投資の出発点です。

アルバイト収入が不安定な場合はどうする?

収入が変動する人は、定額積立にこだわる必要はありません。「収入が◯円を超えた月だけ、超過分の半分を入れる」といったルールベースの変動積立の方が続きます。大事なのは金額の大きさではなく、ルールを破らないことです。

2. 「時間軸」を決める——卒業までか、30歳までか

同じ月1万円の積立でも、「就活が終わるまでの2年間」と「社会人になっても続ける10年間」では、選ぶべき商品も値動きへの向き合い方もまったく変わります。

時間軸 向いている考え方 注意点
〜3年(在学中) 値動きに慣れる「練習期間」と割り切る。少額で経験を買う。 短期では元本割れの可能性が十分ある。使う予定のあるお金は入れない。
10年以上 積立を仕組み化し、途中の暴落を「安く買える期間」と捉える。 途中で崩さない設計(生活防衛資金の確保)が前提になる。

学生の最大の武器は入金力ではなく時間です。20歳前後で始めた積立は、30代で始めた同額の積立よりも複利の効く期間が10年以上長い。この優位性は、どんな銘柄選定のうまさでも取り返せません。

「学生のうちは金額で勝負しなくていい。相場の中で自分がどう感じるかを知ることが、最初のリターンだと思っています」——JPSI所属・経済学部3年(運用歴2年)

3. 「目的」を言語化する——何のために増やすのか

最後に、意外と抜け落ちるのが目的です。「老後のため」は学生にはまだ遠すぎて、続ける動機になりません。「留学費用の一部にする」「社会人1年目の引っ越し資金」「30歳時点で運用の土台をつくる」など、自分の言葉で書き出してみてください。

目的が決まると、暴落時の行動が変わります。目的のない投資は含み損に耐えられませんが、時間軸と目的が明確な投資は「予定通り」と受け止められる。これが、口座開設より先に3つを決めるべき最大の理由です。

FIGURE01
図1:金額 → 時間軸 → 目的 の順に決めてから商品選定に進む(編集部作成)

SUMMARYこの記事のまとめ

  1. 銘柄より先に「失っても生活が壊れない金額」を決める。生活防衛資金2〜3ヶ月分は死守。
  2. 時間軸で戦略は変わる。学生の武器は入金力ではなく、複利の効く「時間」。
  3. 目的を自分の言葉で書き出す。目的のある投資だけが、暴落を「予定通り」と受け止められる。
J
WRITTEN BY
JPSI編集部
全日本学生投資連盟 メディア部

全国の学生投資家への取材と、投資を学び始める同世代に向けた記事制作を行っています。記事はすべて複数名の編集部員によるファクトチェックを経て公開しています。

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