必要なものは「やり抜く力」
-米国株投資YouTuber ロジャーパパさんインタビュー-
こんにちは!企画部の前田歩乃果です!
今回は米国株投資YouTuberのロジャーパパさんにインタビューの機会をいただきました!!
留学や仕事、AI時代のキャリアなどの色々なお話を伺う中で、何度も出てきたのが「やり抜く力」という言葉でした。アメリカの大学院や外資系企業への就職に興味がある方はもちろん、これからの進路に悩むすべての学生にお届けしたいお話です🗽
ロジャーパパさん
米国の大学院でジャーナリズム修士号を取得後、ナスダック上場企業3社で管理職として20年間勤務。現在はこれまでの経験を活かして、米国株の情報を発信しているYouTuberとして活躍されています。
TOEIC400点からの挑戦:就職と留学
ロジャーパパさんの就職活動について教えてください!
「今から四半世紀も前のことなので、参考にならないかもしれませんが(笑)」
「新卒で入ったのは、ブラザー工業という日本のメーカーです。海外売上比率が9割の企業でした。当時からアメリカに留学したい思いはあったものの、お金がなく、英語も全然話せませんでした。それなら、まずは一度就職しようと。会社のお金で英語研修を受け、海外営業で英語を使い、海外駐在にも行けたらラッキー、という考えでした。」
「22歳で初めて社会に出て働いてみると、仕事が本当に面白かったんです。海外の関連会社の方々の本格的なプレゼンなどを間近で見て、自分でも驚くほど成長できました。また、新卒向けの手厚い研修を活用しながら、留学したい一心で猛勉強し、TOEICを400点から900点まで上げました。こうした経験から、今の自分ならやりたいことに挑戦できると思い、会社を辞めて留学に行きました。」
留学先ではどんなことを学ばれたんですか?
ジャーナリズムを学びました。
最終的にジャーナリズムの修士号を取りたかったので、まずは学部レベルから始めました。
学士号を持っている人が「セカンドバチェラー」としてもう一度学部に入ると、奨学金をもらいやすいんです。僕もフルスカラシップで学費と寮費を出してもらいました。留学先は、ネブラスカ州の人口2万人ほどの小さな町です。『地球の歩き方』にも載っていないような田舎で、日本人も全くいないような環境の中、ジャーナリズムの基礎を学びました。
その後、フロリダ大学に編入しました。キャンパスの中にテレビ局が2つあって、学びながらテレビ局で働くこともできるレベルの高い環境でした。
大学院の授業はどうでしたか?
超アカデミックでした。1つの授業の4単位分を取るために、中間と期末にそれぞれ4時間の筆記試験があり、50枚ほど綴じられた解答用紙が配られました。そのうえ、プレゼン2回とリサーチ、さらに30枚ほどの論文まで課されました。こうした授業を3科目ほど同時に取るので、みんな24時間開いている図書館にほとんど住んでいるような状態でしたね。
知識より「やり抜いた経験」が残る
留学での学びは、その後の仕事に活きましたか?
もちろんです。一言で言うと「やり抜く根性」が仕事に活きました。正直、学んだマスコミュニケーション理論が人と話すときに活きるかというと、そんなに活きないですよね。(笑)
英語もできないのにアメリカ人の中に飛び込んで、プレゼンやグループワークをこなし、手書きの長い答案を書いて、修士を取りました。こうして最後までやり抜いた経験が自分の中の自信になりました。仕事の中でも、下手なりにやり抜けば周りが助けてくれるし、「お前のやり方は丁寧でいいと思う」と良いところを汲み取ってくれる人もいて、自分の強みも少しずつ分かってきました。このやり抜いた感覚が、すごく大事なんだと思います。
AmazonやGoogleのようにイノベーションを起こす会社は、世の中にまだないことや普通はできないことをやろうとします。そのため、基本的に無茶振りから仕事が始まります。10個挑戦すれば9個は失敗する世界で、失敗したプロジェクトのメンバーの半分は会社を去っていきます。それくらい挑戦と失敗が隣り合わせの環境で、最後までやり抜く根性が求められる働き方でした。
エリートが集まる職場で、その力はどのように通用しましたか?
Amazonにも、ハーバードやスタンフォードのMBAを持つようなエリート中のエリートがいました。彼らは完成された仕組みの中で精度を上げるのは得意でしたが、ぐちゃぐちゃな状態から手探りで何かを作り出すのはすごく弱かったです。僕らのように下から這い上がってきた人間は、そこが強い。そういうダイバーシティがあると思います。
AI時代に、人間は何を提供できるのか
AIの登場で、さらに変化が加速していると感じます。今後の進路に悩んでいるのですが、アドバイスはありますか?
AIの進化は本当にすごいですよ。
GoogleやAmazonには、一部の社員しか使えない社内AIがあります。限られたエリートのインプットだけで学習するので、進化のスピードが尋常じゃないんです。そういうAIが出てくると、処理できる情報量や経験において人間は確実に劣ります。
では、自分は何を提供できるのかという問いは、もはや哲学の世界です。その時に大切になるのは「無茶振りの中でやり抜いた経験」です。それがないと、「もうAIのほうが上だから」と辞めてしまう人も実際に多いです。
ここでも「やり抜く力」が大切なんですね。
あとは、やりたいことを作ることも大切です。
やりたいことは「見つける」ものではなく「作る」もの
自分のやりたいことはどうすれば分かるようになりますか?
自分探しの旅に出ても、やりたいことは見つかりません。自分で作るものだと思います。どこかにある「好きなこと」を見つけても、それをただ一生続けるというのは現実的ではないと思います。大変なことも含めて経験を積み重ねていくうちに、少しずつ「自分のやりたいこと」になっていくものです。
僕は映像が好きで、20年映像業界にいましたが、留学などで「これは無理かな」と思うことがたくさんありました。それでも修士を取れて、多くの出会いや思い出ができて、それが支えになりました。人間は、生産性やお金だけでは気持ちが続きません。思い出が積み重なると「映像は自分のキャリアに欠かせない」「自分のやりたいことだ」と思えるようになり、周りもそれを評価してくれます。
信頼される人の仕事術
人間関係で心がけていることはありますか?
まずは「ギブ」を大切にしています。テイクから入ってしまうと、なかなか信頼は築けないので、「この人は何を求めているのか」「着地点はどこか」「何をしてほしいのか」など、自分に何ができるかを意識しています。
担当記者からの一言
今回のお話を通じて「最後までやり抜いた経験」が支えになるということを教えていただきました。私は現在大学四年生で、残り少ない学生生活ですが、今を精一杯JPSIの活動をやり抜いてみようと思います。
JPSIの少人数の勉強会にお越しいただき、私たち学生の質問にも丁寧に答えてくださいました。お忙しい中、貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました!
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